15.いいこと探しって…

タマの世界征服

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	15.いいこと探しって…
	夏休み真っ只中。タエちゃんは居ないらしい。ゆっくりと涼しい場所でゴロゴロしていた。 「気持いにゃ～。」 すると急に騒がしくなった。どうやら外からタエちゃんが帰ってきたらしい。 「ママ、今日サユリちゃんといいこと探してみたのよ。」 「それは素敵なことね、タエ。どんないいことが見つかったの？」 「まずは、大好きなサユリちゃんが友達であることよ。いいことを探し会える友達なんて他にはいないじゃない。」 「そうよね、お友達は大事にしないとね。」 「次は、パパやママがいてくれること、タマと出会えたこと。それから、ママの手作りのお菓子が食べられることよ。」 「それはママも嬉しいわ、これからもお菓子を作ってあげえるからね。それからタマにも優しくしてね。」 「そして～、毎日が楽しいことよ。あっ、今日ねサユリちゃんと公園で遊んでたら、おばあちゃんが公園の階段を大変そうに登っていたの。それで、二人で荷物を持って一緒に階段を登ったらおばあちゃんにお礼を言われてとても嬉しかったのよ。」 「とてもいいことしたのね、二人共偉いじゃない。これからもいいことしてあげなさいね、ママは嬉しいわ。」 タエちゃんは嬉しそうにしていた。それを聞いていたタマは思った。『猫がいいことをする』とは何だろうと。 「いいことするなんて思いもつかないし、大変にゃ。」 人間は猫にはいいことしてくれないくせに…と思った。 「怪人コネロクが居てくれるのはいいことにゃ。そして、シロちゃと縁側でゴロゴロする事にゃ。」 タマは考えた。 「そう！ネコ達と仲良くすることにゃ。ネコ達みんなが良くなるにゃ。桜第六西の猫達も仲良くできるともっといいにゃ…そう言えば、タエちゃんは僕と出会えたことがいいことと言っていたにゃ。それは僕をおもちゃにすることなのか？？それは嫌だ…にゃ。」 そう思いながらウトウトとするタマだった。

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